2021-01-01から1年間の記事一覧
InoreaderでOFIDの通知が急に100件きたので何事かと思ったらID Week特集だった 珠玉のアブストラクトの中から興味のあったものをピックアップ(順不同) 1425. Revisiting β-Lactams for Treatment of Uncomplicated Urinary Tract Infections: Evaluation o…
目的血液培養(BC)の性能は、最適な採取方法に依存する。敗血症ガイドラインでは、どのような採取方法をすべきかは明記していないが、BCボトルを2セット用意し、各セットに好気性ボトルと嫌気性ボトルを1本ずつ入れることが推奨されている。シングルサイト…
ファイザーより,梅毒治療薬ベンザチンペニシリンG(BPG)が承認 天然型(PCG)ではなくベンザチン塩(BPG)であり,しばらくは呼称で混乱が起きそうな予感 おまけに「ステルイズ」,最初だけかもしれないがちょっと言いにくいと感じる 筋注持続製剤であり,…
【オンライン個展のお知らせ】京楽堂 個展『一攫閃菌』まだまだWEB上でもお楽しみいただけます‼️◆10/15(金)21:00〜10/31(日)23:59◆京楽堂のBOOTHサイト上にてhttps://t.co/6aUKu8OgQu会場での展示作品やグッズ等々お取り扱いいたします✨ぜひご利用下さい❣️#…
今号のJIDがワクチン特集になっている 麻疹:Measles in the 21st Century: Progress Toward Achieving and Sustaining Elimination 風疹:Rubella Eradication: Not Yet Accomplished, but Entirely Feasible 水痘:Live Attenuated Varicella Vaccine: Pre…
ダブルボードが正式に認められることになった 内科専門医を取得した者が総合診療専門医を志向することもあれば、総合診療専門医が内科専門医、更には内科のサブスペシャルティ領域専門医取得を志向することもありうる。そのような将来のキャリア形成に、適切…
腸チフスの治療は面倒:しつこい 南アジア渡航者にはワクチンが勧められる よく使われるTyphim Viは筋注1回で2-3年有効 くらいまで理解していたが,今回以下を読んでメモ マラウイ(サハラ以南アフリカ)でも流行している 子どもの負担が大きい Typhim Viは2…
まとまった報告は乏しいが症例報告は英文和文問わず散見される 第4世代抗原抗体検査は比較的鋭敏だが,タイミングによってはWBで陰性のこともある→PCRを併用する ARTがHPS(HLH)の治療になる一方で,ステロイドはHIVを悪化させる可能性がある 急性期のみな…
最近話題になった以下のブログ 元ネタはこちら 全体で見たらワクチンの有効率が低くみえるけど,年齢別に分けたら効いているようにみえる 細かく年齢別に分けるともっと有効なようにみえる なぜこんなことが起きるのかといえば,年齢が高いほど重症化リスク…
ファイザー製コロナワクチン(コミナティ)の接種間隔で紛らわしい2つの違い ①他のワクチンとの間隔→2週間後(14日後)から接種可能 新型コロナワクチンとその他のワクチンは、互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。 (例) 4月1日に新…
医原性のリスク:PSL≥0.5-1.0mg/kg,プリンアナログ,抗胸腺細胞グロブリン,アレムツズマブなど IgG/IgM:多くの場合役に立たない(移植前のリスク評価などで検討) アンチゲネミア(pp65抗原):カットオフ値は不明(10-20陽性細胞/200000白血球?)。HRP-…
8月に今年の最新版が出たので購入。 日本語版 サンフォード感染症治療ガイド2021(第51版) ライフサイエンス出版 Amazon 実際に買ったのはm2plusのアプリ版ではあるが… 今年の改訂内容は以下。 ■今年の特徴○多剤耐性菌治療の推奨表を新規追加○バンコマイシン…
すでに毎日のように利用している機能ではあるがJAMAにまとめが掲載されていたのでメモ たしかに,最近(しばらく前か)クリニカルクエリのページデザインも変更されていた ステップ1:クリニカルクエスチョンの絞り込み PICOフォーマット(patient, interven…
たまに遭遇する,メロペンもゾシンも薬疹で使えませんの代替案検討 通常はキノロン(シプロ)+メトロニダゾールで事足りるが,キノロンもダメな場合 嫌気性菌カバーはメトロニダゾール(もしくはクリンダマイシン)でよいが,グラム陰性桿菌カバーをどうす…
以下の記事を見かけてリンク先からメモ。 梅毒診療ガイド2018http://jssti.umin.jp/pdf/syphilis-medical_guide.pdf RPRと梅毒トレポネーマ抗体の同時測定をおおむね4週ごとに行う。その際、自動化法(*1)による測定が望ましい。また一貫して同じ検査キッ…
どちらもグラム陰性桿菌(腸内細菌科細菌)で問題になるが,まず,両者の違いについて <AmpC>染色体上のβラクタマーゼの遺伝子。Enterobacter spp,Serratia spp,Citrobacter.freundii,Morganella.morganiiなどが有する。AmpCの抑制遺伝子の変異と抗菌薬…
いろいろ調べてみてもなかなか「嚢胞感染」に絞った記述は見当たらない。 PubMedでもあまり症例報告も見当たらない(candida cyst infection)。 UpToDateでの以下の記述を参考にすると,症状+画像の改善(+培養陰性)を認めたうえで,プラスαどれだけ続け…
JCMより蘇生行為に伴う感染伝播についてのレビュー 重要な微生物ごとの感染経路・対策について:コロナ、エボラ、結核、HBV、HIV、インフルエンザ、水痘、髄膜炎菌など コロナ禍における推奨PPEの国際ガイドライン紹介 フリーアクセス:https://doi.org/10.1…
緑色レンサ球菌によるIEの一部のレジメでGMの併用が勧められている。 UpToDateには,腸球菌と同様に,レンサ球菌でもGMの高度耐性を確認することが推奨されている。 β-ラクタムとアミノグリコシドの併用療法は、シナジー効果を得るために用いられる。この方…
まず,「脱感作(desensitization)」は本来,IgEが関与する即時型アレルギーを起こした薬剤に対して行われるものです。 しかし,ニューモシスチス肺炎の治療などで用いるST合剤でしばしば認められる発熱・皮疹については,機序がよくわかっていない,とされ…
しばしばイレウスなどで話題になるbacterial translocationですが,その都度調べるはめになっているのでメモします。 まず青木マニュアル。索引から調べてもbacterial translocationの項目はありません。腹部感染症の章にも記載はありません。 レジデントの…
HIVを学ぶのに良い教材ってなかなか存在しない印象です。 もちろん,有名どころのガイドラインは目を通したいところですが,初学者が通読するのもなかなか大変なところです。 HIV感染症 治療の手引き(ブログ記載時なぜかアクセスできず)http://www.hivjp.o…
大変わかりやすい日本語の手引きがあることを知りました。 リケッチア症診療の手引き(初版) 2019年4月https://www.hosp.u-fukui.ac.jp/wp/wp-content/uploads/r-tebiki20190422.pdf 主にツツガムシ病と日本紅斑熱について,分かりやすくまとめられています…
UpToDateよりhttps://www.uptodate.com/contents/isoniazid-inh-poisoning 過剰摂取による急性中毒症状として意識変容や抑うつ(GABA欠乏) 摂取後30分-2時間以内に出現 治療:高用量のピリドキシンやベンゾジアゼピン 青木マニュアルより レジデントのため…
臨床疑問に対して調べたことや,読んだ論文・参考書などを書きます。