梅毒治療薬ベンザチンペニシリンG(BPG)承認
ファイザーより,梅毒治療薬ベンザチンペニシリンG(BPG)が承認
天然型(PCG)ではなくベンザチン塩(BPG)であり,しばらくは呼称で混乱が起きそうな予感
おまけに「ステルイズ」,最初だけかもしれないがちょっと言いにくいと感じる
筋注持続製剤であり,梅毒治療の世界的な標準薬
早期梅毒であれば240万単位を単回筋注で,後期梅毒であっても240万単位を週1で計3回筋注で治療可能
症例は少ないかもしれないが内服が難しい小児などはよい適応かも
意外な盲点としては,添付文書には臀部に(240万単位の場合)18G針で投与と書いてあること
これは最初は勇気がいりそう
現状,成人にアモキシシリン+プロベネシドで治療失敗やアドヒアランスが問題になることはあまり経験しない(たまに薬疹でドキシサイクリンへの変更があるくらい)
場合によっては,後期梅毒だと筋注3回より1ヶ月内服のほうが患者にとってはありがたいかもしれない
それよりも,治療後フォローで6か月後,1年後あたりに来てくれないことのほうが気になる…