感染症科見習いの勉強記録

日々の学びを淡々とつづります。

梅毒のRPR

以下の記事を見かけてリンク先からメモ。

梅毒診療ガイド2018
http://jssti.umin.jp/pdf/syphilis-medical_guide.pdf

RPRと梅毒トレポネーマ抗体の同時測定をおおむね4週ごとに行う。その際、自動化法(*1)による測定が望ましい。また一貫して同じ検査キットを用いることが望ましい。 RPR陽性梅毒の場合、その値が治療前値の、自動化法ではおおむね2分の1に、2倍系列希釈法(*2)では4分の1(例:64倍→16倍)に低減していれば、治癒と判定する。その際、梅毒トレポネーマ抗体の値が減少傾向であれば治癒をさらに支持する。 なお、RPRと梅毒トレポネーマ抗体を2倍系列希釈法でフォローすると、自動化法なら順調に低減しているケースにおいて、一見、低減がみられない、もしくは、倍に増加したようにみえる場合があり、注意を要する。

*1:自動化法は自動分析器で抗体価を測定する方法で、結果は連続実数値で示される(例:2.5 RU、2771 TU、など)。 なお、自動化法の中には添付文書上、定性法に分類されるものがある。
*2:旧来の用手目視で測定する方法で、結果は陰性、あるいは希釈系列の倍数で示される。RPRは2のn乗(例:1倍、64倍)、TPHAは80×2のn乗(例:80倍、2560倍)というように。

自動化法ではおおむね1/2になればOKと。理由は以下を見るとなんとなくわかった。

梅毒抗体検査結果の 読解法 - 積水メディカル株式会社
http://www.sekisuimedical-csc.com/science/arthritis/lecture/__icsFiles/afieldfile/2018/10/29/(ME-07)STD_gakkai_30th_taikai_LSkiroku_2..pdf

細かい余談だが,最初の記事の文献2)梅毒発生届のリンクが平成版のままなので,令和版に変えたらいいと思う。