感染症科見習いの勉強記録

日々の学びを淡々とつづります。

耐性菌

H28.4.ESBL産生菌について正しいのはどれか。

H28.4.ESBL産生菌について正しいのはどれか。 (1) プラスミドによる耐性伝達が行われる。 (2) 市中感染症の原因菌として増加している。 (3) セファマイシン系薬耐性である。 (4) キノロン系薬における耐性率は低い。 (5) β-ラクタマーゼ阻害薬の…

H28.3. Mycoplasma pneumoniaeの耐性機序はどれか。

H28.3. Mycoplasma pneumoniaeの耐性機序はどれか。 a efflux機構 b トポイソメラーゼ変異 c DNAジャイレース変異 d 拡張型基質特異性β-ラクタマーゼ e 23SリボソームRNAドメインV変異 正解 e マクロライドは50Sリボソームサブユニットの23S rRNAのドメイン…

H29.2.MRSAによる肺炎の治療薬として適切でないのはどれか。

H29.2.MRSAによる肺炎の治療薬として適切でないのはどれか。 a バンコマイシン b テイコプラニン c ダプトマイシン d アルベカシン e リネゾリド 正解 c 本剤は肺炎に使用しないこと。本剤は肺サーファクタントに結合し、不活性化される。 https://www.inf…

H30.1.「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020」のヒトに関する成果指標について、誤っているのはどれか。

H30.1.「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020」のヒトに関する成果指標について、誤っているのはどれか。 a 2020年の肺炎球菌のペニシリン耐性率を15%以下に低下させる。 b 2020年の緑膿菌のフルオロキノロン耐性率を25%以下に低下させる。 c 2…

R1.4.分離大腸菌のβ-ラクタム耐性機序として最も考えられるのはどれか。

R1.4.経直腸的前立腺生検後の発熱患者の血液培養から大腸菌が分離された。分離された大腸菌の薬剤感受性をディスク法で判定したところ、セフォタキシム、セフポドキシム、セフェピム、アズトレオナムに耐性で、セフメタゾール、メロペネムに感性であった。…

R1.2.緑膿菌以外にメタロ-β-ラクタマーゼ産生菌増加が懸念されている菌はどれか。

R1.2.緑膿菌以外にメタロ-β-ラクタマーゼ産生菌増加が懸念されている菌はどれか。2つ選べ。 a 黄色ブドウ球菌 b 大腸菌 c 腸球菌 d バクテロイデス・フラジリス e アシネトバクター属菌 正解 b、d メタロ-β-ラクタマーゼ(亜鉛-β-ラクタマーゼ) クラスB β…

ESBL大腸菌菌血症のリスク因子

中国の二次病院(市民病院)での研究(大腸菌菌血症のESBL率40.98%) ESBLのリスク因子…院内感染,胆道感染,経鼻胃管,セフェム投与歴 死亡のリスク因子…ESBL陽性,院内感染,悪性腫瘍合併 胆道感染ではESBL大腸菌に注意ということになるが,ドレナージが重…

AmpCとESBL

どちらもグラム陰性桿菌(腸内細菌科細菌)で問題になるが,まず,両者の違いについて <AmpC>染色体上のβラクタマーゼの遺伝子。Enterobacter spp,Serratia spp,Citrobacter.freundii,Morganella.morganiiなどが有する。AmpCの抑制遺伝子の変異と抗菌薬…