感染症科見習いの勉強記録

日々の学びを淡々とつづります。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

CPR中の感染伝播

JCMより蘇生行為に伴う感染伝播についてのレビュー 重要な微生物ごとの感染経路・対策について:コロナ、エボラ、結核、HBV、HIV、インフルエンザ、水痘、髄膜炎菌など コロナ禍における推奨PPEの国際ガイドライン紹介 フリーアクセス:https://doi.org/10.1…

レンサ球菌のIEにおけるGM

緑色レンサ球菌によるIEの一部のレジメでGMの併用が勧められている。 UpToDateには,腸球菌と同様に,レンサ球菌でもGMの高度耐性を確認することが推奨されている。 β-ラクタムとアミノグリコシドの併用療法は、シナジー効果を得るために用いられる。この方…

ST合剤の「脱感作」

まず,「脱感作(desensitization)」は本来,IgEが関与する即時型アレルギーを起こした薬剤に対して行われるものです。 しかし,ニューモシスチス肺炎の治療などで用いるST合剤でしばしば認められる発熱・皮疹については,機序がよくわかっていない,とされ…

Bacterial translocation

しばしばイレウスなどで話題になるbacterial translocationですが,その都度調べるはめになっているのでメモします。 まず青木マニュアル。索引から調べてもbacterial translocationの項目はありません。腹部感染症の章にも記載はありません。 レジデントの…

HIVの勉強方法

HIV

HIVを学ぶのに良い教材ってなかなか存在しない印象です。 もちろん,有名どころのガイドラインは目を通したいところですが,初学者が通読するのもなかなか大変なところです。 HIV感染症 治療の手引き(ブログ記載時なぜかアクセスできず)http://www.hivjp.o…

リケッチア症診療の手引き

大変わかりやすい日本語の手引きがあることを知りました。 リケッチア症診療の手引き(初版) 2019年4月https://www.hosp.u-fukui.ac.jp/wp/wp-content/uploads/r-tebiki20190422.pdf 主にツツガムシ病と日本紅斑熱について,分かりやすくまとめられています…

イソニアジドによる眠気

UpToDateよりhttps://www.uptodate.com/contents/isoniazid-inh-poisoning 過剰摂取による急性中毒症状として意識変容や抑うつ(GABA欠乏) 摂取後30分-2時間以内に出現 治療:高用量のピリドキシンやベンゾジアゼピン 青木マニュアルより レジデントのため…

ブログコンテンツ

臨床疑問に対して調べたことや,読んだ論文・参考書などを書きます。