感染症科見習いの勉強記録

日々の学びを淡々とつづります。

60歳までのすべての大人にHBVワクチンを

2022年4月1日付での発表

たしかにワクチンを勧めるという作業に加えてリスク評価まで必要となると,忙しい外来ではなおさら後回しになりうる…

ただまあヘルスメンテナンスはアンメットニーズを満たす(ゴリ押しは決してしない)くらいの気持ちでいるのがお互い精神衛生上いいように思う

概要

このテーマについて、すでに知られていることは何か?

B型肝炎(HepB)ワクチンの接種は、安全性と有効性が確立している。しかし、これまでのワクチン接種推奨はリスク因子に基づくアプローチだったため、成人における接種率は十分とは言えなかった。

本報告書では、何が追加されたか?

すでにHepBワクチン接種が推奨されているグループに加え、米国予防接種諮問委員会(ACIP)は、19-59歳のすべての成人にHepBワクチンを接種するよう推奨している。

公衆衛生的にはどのような意味があるのか?

59歳までの成人のHepBワクチンのユニバーサル接種により、リスク因子の確認の必要性がなくなり、接種率が向上し、B型肝炎患者が減少する可能性がある。