感染症科見習いの勉強記録

日々の学びを淡々とつづります。

H28.7.RSウイルス感染症について正しいのはどれか。

H28.7.RSウイルス感染症について正しいのはどれか。
(1)2歳までにほぼ全員が感染するとされている。
(2)適応を有する抗ウイルス薬がある。
(3)パリビズマブは、2歳未満のハイリスクの乳幼児すべてに適応となっている。
(4)RSウイルスワクチンが承認されている。
(5)現在は小児科定点のみの報告となっており、成人例の実態把握はなされていない。
a (1)、(2)
b (1)、(5)
c (2)、(3)
d (3)、(4)
e (4)、(5)
 
正解 b
 
(1)2歳までに感染し,再感染もしばしばある(UpToDate)
(2)米国ではリバビリンの吸入が認可されているがルーチン使用は推奨されていない(UpToDate)。日本では副作用の懸念あり未承認(日本BD)
(3)早産児もしくは2歳未満の気管支配異形成症,血行動態異常のある先天性心疾患,免疫不全症,Down症候群に適応あり(添付文書)
※ニルセビマブ(持続時間がより長い)の有用性が報告されているが米国でも未認可(UpToDate)
(4)ワクチンは依然開発成功していない(UpToDate)
(5)5類感染症の指定小児科医療機関による定点把握対象(週ごとに保健所に届け出)