感染症科見習いの勉強記録

日々の学びを淡々とつづります。

H30.7.14歳の女子。この疾患について正しいのはどれか。

H30.7.14歳の女子。主訴は発疹で、外来を受診した。父親が東南アジアへ出張から帰国後、発熱と発疹が出現した。デング熱は検査で否定された。父親の発症から約2週間後患児にも発熱と発疹が出現したが、別に手指の関節痛も認めた。診察では耳介後部リンパ節腫脹を認めた。既往歴でネフローゼ症候群があったため、予防接種歴は三種混合とポリオを除いて接種していなかった。
この疾患について正しいのはどれか。
a 2峰性発熱が多い。
b 抗ウイルス薬による治療を行う。
c 解熱後3日経過すると学校へ行ってもよい。
d 先天性感染では難聴や心奇形、白内障を呈する。
e 遺伝性球状赤血球症の患者が罹患すると重度の貧血を呈する。
 
正解 d
 
<風疹>
小児の症状:微熱・リンパ節腫脹は皮疹と同時もしくは1-5日前に出現,リンパ節腫脹は後頚部・耳介後部・後頭下(UpToDate)
10代~成人:小児と比して関節症状(膝・手首・手指)が多い(UpToDate)
潜伏期間は12-23日,発症1-2週間前から感染性あり(UpToDate)
出席停止期間…発疹が消失するまで(通常3日程度)