感染症科見習いの勉強記録

日々の学びを淡々とつづります。

H27.5.小児のマイコプラズマ肺炎の治療について正しいのはどれか。

H27.5.小児のマイコプラズマ肺炎の治療について正しいのはどれか。
(1) 治療の第一選択はマクロライド系薬である。
(2) マクロライド系薬の効果は、投与後2~3日以内の解熱で評価する。
(3) マクロライド感性菌に対するトスフロキサシンの抗菌活性は、クラリスロマイシンと同等である。
(4) マクロライド系薬が無効の肺炎には、クリンダマイシンが有効である。
(5) ミノサイクリンは短期間であれば年齢を問わず投与が可能である。
a (1),(2)
b (1),(5)
c (2),(3)
d (3),(4)
e (4),(5)
 
正解 a
 
(2)48時間で解熱しない場合はマクロライド耐性を疑う
(3)トスフロキサシンのMICは比較的高くマクロライドより除菌に劣る可能性がある
(4)マクロライド耐性ではクリンダマイシンにも耐性
(5)ドキシサイクリンにはないがミノサイクリンには使用上の注意に記載がある(添付文書)。短期間の投与でも繰り返しで歯牙着色やエナメル質形成不全がみられる場合がある(UpToDate)